2012年1月10日火曜日

エンディングノート

土曜日ホールソレイユにて公開中の
『エンディングノート』観てきました。







※以下すこしネタばれなので、
映画を楽しみにされている方は読むのをおひかえください。



































「死への準備」
と言葉だけで見ると重かったり、
シリアスシーンばかりの映画なのかな?って
感じる方もいるかもしれないけれど、
物語の入りから最後まで、時にシリアスに
でもとても軽くて明るい映像構成でした。

娘さん、声優さんみたいなかわいい声で
ナレーションが入って、終始それが家族サイドの言葉ではなく
お父さんの気持ちを代弁するような言葉、ナレーションで
ものすごく入りこみやすくて良かったです。


主人公のお父さんは「砂田知昭さん」とおっしゃいます。

知昭さんの本音部分と
家族から見たお父さんとの時間が
沢山のホームビデオの記録で語られていて
嘘も偽りもない等身大の家族の歴史を観ました。
お父さんの朝出勤する様子から、定年退職パーティーの様子、
病院に行く様子、スタバでお茶する様子、
お父さんとお母さんのなれそめ、エンディング準備の様子、
大好きなお孫さんに会っている時の様子。


こんなにも父親の本音が聞けるものなのかな?
こんなにも夫婦の関係が撮れるものなのかな?


私は趣味で写真を撮るけど
レンズを通して等身大の人間はまだまだ撮れない。
撮りたいものは自然な表情や姿やけど、
どこかぎこちなさや恥ずかしさが写ってしまうから。

自然な姿が撮れるということは
カメラがある生活に慣れているということ。
それだけ信頼関係があるということ。
…なのやと思います。


知昭さんはすごくチャーミングで
ユーモアもあるし、明るい方でした。
人生最後の準備も自分の意志をもって進めていきます。
でも決してお父さん一人の力で夫婦はなりたたないんですね。
社員時代、休日に接待ゴルフで家をあけていた生活が
定年退職後やっと夫婦の時間がもてそうだったのに
矢先のガン宣告に静かに怒るお母さん。
その気持ちもわかります。
これまでお父さんを支えてきたのもお母さんやし、
劇中とても仲がよさそうやったけれど
喧嘩した時や別居していた過去の映像も流れて、
「夫婦の歴史ってすごいなぁ」とただただ尊敬の念をもちました。

知昭さんは最後まで家族、お母さんの心配ばかりしていました。
「お母さんは一人では生きていけないから」って。
長く一緒に生きてきた知昭さんが一番わかってるんでしょうね。


病室で二人、お別れの言葉をかわして(見所)
生前知り合った方々に送り出してもらって物語は終わります。
そしてエンディング、ハナレグミさんの『天国さん』〜♪〜♪〜♪




…もう…涙とまらない!
日記書いてるだけで泣きそうになってる(笑)
最後までライトに、砂田知昭さんの
人生の一片を見せて頂いた映画でした。
もう感情移入すごすぎて砂田さん大好きになってしまう
この映像編集マジックね!

素晴らしい映画でした。
この映画は皆さんに観てほしいです。








…ちなみに友人の藍ちゃん
「自分のお葬式の時に流す曲決めてる!」って言ってて、
私は何かなぁ〜と考えてたんやけど、
明るくなるのがいいなぁ…と思ってコレ↓↓


ウルフルズ『ええねん』〜♪〜♪〜♪

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